
安い!うまい!ボリューミー!で地元民に愛される大衆居酒屋 ワクワクがとまらない“昭和空間”だった

Streets magazine 編集部
2024年2月24日
扉を開けば昭和の世界 懐かしい!にあふれた店内
一歩踏み入れば、そこは昭和の香りがした。頭上に輝くミラーボール、『ザ・ベストテン』のボードのお品書き、懐かしのレコードの数々。流れるBGMは昭和70~80年代に一世を風靡した曲たちで、スクリーンには聖子ちゃんや明菜ちゃんが熱唱する様子が映し出されている。
大分市府内町にある『味のより道 うしじま』。安くてうまくてボリューミー、と多くのファンに愛され続け、今年でオープン30周年を迎えるお店だ。前述の通り、店内は“昭和”がテーマだというが、このスタイルになったのはごく最近のことだという。
「コロナ禍、思うように営業できなかった時に、思い切ってお店を改装しました。改装前からお店では昭和の曲を流していたんですが、それを懐かしいと喜んでくれるお客様が多かったり、私たちも昭和のものに触れるとワクワクしたりしていて。居酒屋にミラーボールとベストテン、ってなかなかないですよね。みなさん、テンションあがる!と楽しんでくれます。」
楽しそうに笑ってそう教えてくれたのは、牛島繁美さん。明るい笑顔が素敵な看板女将だ。厨房に立つのは、東京で修業を積んだご主人と、幼稚園からの幼馴染だといい、アットホームな雰囲気もこのお店の特徴である。

うしじまのみなさん 仲の良い雰囲気がこの1枚からも伝わる
安くてうまくてボリューミー 晩酌セットがお得すぎる
お客さんの9割がまず頼むというのが『晩酌セット』。チキンカツチーズ、豆腐ピザなど6~7種類のメインから1品選び、お刺身1品、小鉢2品、お好きなドリンクが付いて、なんと2000円!ボリューミーと評判のうしじまらしく、一皿一皿は大満足の味と量。「この晩酌セットだけでお腹いっぱい」なんて声も聞こえてくるほどらしい。

お客さんの9割はコレ!という晩酌セット
「オープン当初からある、うしじまの看板セットです。お刺身は毎朝仕入れた新鮮なものを提供しています。」
晩酌セット以外にも、料理やドリンクは実に豊富なラインナップだ。どの料理も美味しくてボリュームがあるので、シェアして楽しむお客さんも多いそう。また女将さんが日本酒好きということもあり、季節限定の珍しい日本酒に出会えるのも嬉しいポイントである。
昔はサラリーマンが多かったというお店だが、SNSでの発信もあり、最近では若い人たちや女性ひとり客も増えたという。昭和の趣と、美味しいお酒に料理、居心地の良い接客は、いま幅広い世代に愛されているのだ。
「歌いたくなる~!」の声から生まれた、女将の新たな夢
50周年を目指してうしじまを長く続けたい、という今後の目標のほかにも、お店には新たな夢があるという。
「『このお店にいると、歌いたくなった』とか『カラオケに行きたくなる』といった声をお客さんからもらうことが多くて。だからいつか、近くでカラオケスナックが営業できたらいいな、と思っています。うしじまで楽しんだそのままの勢いで行けるようなところ。そこも昭和なイメージで、ステージとか作ってね。」
そう語る姿はやっぱり楽しそうで、ニコニコ素敵な笑顔。最後にそんな女将さんに、これからお店を訪れるお客さんに向けてメッセージをいただいた。
「安くて美味しくてボリューム満点っていうのがうしじま。居心地のいい空間を作るように頑張っているので、ここでお腹も心も満たしていただきたいです。」
ちなみに店内には゛こんなところに!?”という場所にもミラーボールがあるそうだ。ワクワクがとまらない昭和の空間に、あなたも足を踏み入れてみては?