大人なバーの、昼の顔「ちょっぴり大人なキーマカレー」 10年かけて誕生したスパイシーな味わい
Streets magazine 編集部
2024年2月1日
夜はバー 昼の顔は「キーマカレー」が人気のお店
大分市府内町にあるビルの2階。赤を基調に落ち着いた大人の雰囲気が漂うのは、「BAR Roi Lion(バー ロイリオン)」だ。お店の歴史は2007年に始まり、2022年に、末広町からこの場所に移転した。夜のバーは常連さんが8割を占めるというが、この店のランチタイムには、常連さんのほかにも、毎日新しいお客さんが訪れるという。お目当ては、代表である宮崎亮一さんが手作りする「キーマカレー」だ。
少し辛口でスパイシー 10年かけて誕生したその味
「本場のキーマカレーと同じ工程で作っています。でもルーは、本場のシャバシャバした感じではなく、小麦粉を入れて日本人向けにしています。スパイスは本場のものを自分で調合して理想の味を生み出しています。バーだし“大人向け”にしたくて、少し辛口、スパイシーです。」
自慢のキーマカレーは、10年かけて理想の味を生み出した。トッピングに温泉卵やハンバーグをのせていただくこともできるという。
なぜバーで、キーマカレー? 脱サラして飛び込んだ飲食業界
元々サラリーマンだったという宮崎さん。脱サラして料理の修業をした後、念願のダイニングバーをオープンさせた。するとお酒をメインに楽しむお客さんが多かったことから、だんだんお店はバーメインのスタイルに。また当時、ランチタイムに日替わりでカレーを提供していたというが、その中で特に人気を呼んだのが、キーマカレーだった。
「アウトドアが好きで元々カレー作りが趣味だったから、日替わりランチでいろんなカレーを出していた。そしたらキーマカレーないの?というお客さんが来るようになったので、それをレギュラーメニューにして。そしたらそればっかり出るようになったので、だんだんキーマカレー一本になっていきました。」お店が今のスタイルになった理由を、宮崎さんはそう振り返ってくれた。彼のキーマカレーは、お客さんの声とともに進化してきたと言えよう。
お客さんとの出会いで広がった 活躍の場
趣味がきっかけでライフワークにつながったのは、キーマカレーの話だけではなかった。 「元々映画を作るのも好きで、自主製作映画祭とかも開いていた。」という宮崎さん。フォトグラファーであるというお客さんと意気投合、どんどんつながりが広がっていった結果、今ではお客さんと一緒に映像制作の仕事をしたり、映画を作ったりしているという。 「そっちも楽しくなってきた。人生楽しむっていうのがコンセプトです。」そう笑う姿が印象的だった。
脱サラしバーを経営、映画作りにも取り組む宮崎亮一さん
お客さんの声とともに進化してきた、こだわりのキーマカレー。味わいに行った際には、楽しむことをモットーに進化する宮崎さんの話にも耳を傾けると、おもしろいかもしれない。