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ナッツ1粒からでもOK! 量り売りで「無駄を生まない」を楽しく

ナッツ1粒からでもOK! 量り売りで「無駄を生まない」を楽しく

Streets magazine 編集部

Streets magazine 編集部

2024年2月1日

環境にやさしい、新しい買い物のカタチ

大分市のガレリア竹町にある「BETTER」。店内には、大きな瓶に入れられた様々な商品が、ずらりと並ぶ。茶葉・お菓子・調味料・ふりかけ・乾物・お米・洗剤など・・・その数、なんと約130種類!そう、ここは好きなものを好きな量だけ買える「量り売りのお店」なのである。

ずらりと商品が並ぶ店内。ふりかけ、岩塩、洗剤やシャンプーなども

ずらりと商品が並ぶ店内。ふりかけ、岩塩、洗剤やシャンプーなども

商品のほとんどが、オーガニックや添加物不使用、フェアトレードのものであるという点も、オーナー・永長知佳さんのこだわりだ。基本的には、お客さんに、持ち帰り用の紙袋や容器を持参してもらうスタイル。なければお店に置いてある、再利用の容器を使っても良い。

"無駄を生まない”がモットーの、環境に配慮した新しい買い物のカタチである。

はかりで重さを見ながら、買い進めていける

有機栽培された原料を使った商品も

旅行がきっかけで人生激変 沖縄の海で「目覚めた」

「環境について、もともとは全然気にしていなかった」という永長さんだが、沖縄・石垣島を旅行で訪れた際、あまりの海の美しさに感動。そこから環境保護への意識を強く持ち始めることになる。

「海がすごい綺麗だなと思って。でも、プラスチックが浮いていて・・・。このままいくと、今の子供たち世代が、将来この綺麗な海を見られなくなるかもしれない。果たしてそれでいいのか?って。」

その後、プラスチックを減らそうと意識しながら日々の生活を送るも、なかなかうまくはいかず。そんな中、もっと身近にプラスチックフリーの生活に触れられる場所が必要だと思い立った永長さんは、環境問題や環境に配慮した生活について、1年あまり猛勉強。前職を辞め、BETTERをオープンさせた。

オーナーの永長知佳さん ぶれない軸をもって色々語ってくれた

ナッツ1粒から購入可 楽しみながら環境について考えられる場所

取材中、お客さんは次々に訪れた。皆じっくり商品を選び、必要な量だけ購入していく。どの人もワクワクしながら店内をまわる姿が印象的だった。

「お客さんからは『量り売りが楽しい』とか『お家で容器を準備しながら環境について考えるきっかけになった』という声をいただいています。スーパーに行けば最初から商品はパッケージにされていて、これだけ買わないと買えない、とかがあるんですけど、うちではお菓子作りに使うお砂糖を50gだけ、というような買い方ができるので、そこはすごい喜ばれるところですね。」

また、お店には無農薬の新鮮野菜も並び、人気を博している。永長さんの想いに共感した県内の農家さんたちが作る野菜だそうだ。

ハードル高い店じゃない 気軽に訪れてほしい

「無理じいはしないので、見るだけでもぜひどうぞ」とほほ笑む永長さん。お店に入ったら何か買わないと・・・といった入りづらいイメージを持たれることもあるというが、お客さんには自分のペースでお店を体験してもらいたいと語る。

ゆったりとしたBGMが流れ、心地よい距離感で接客する永長さん。確かにここなら、マイペースに店内を巡ることができそうだ。

あなたも、新しい買い物のカタチを体験してみてはどうだろうか。

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