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「一杯のお茶で豊かな時間を」若竹園が提案する茶葉とスイーツの共演

「一杯のお茶で豊かな時間を」若竹園が提案する茶葉とスイーツの共演

#魅惑のデザートが味わえる大分市内カフェ特集

Streets magazine 編集部

Streets magazine 編集部

2023年8月31日

老舗お茶屋の一角で提供される「抹茶ソフトクリーム」は、今や地元の高校生から年配の方まで、幅広い世代から愛されている。その背後には、150年近い歴史を誇るお茶屋「若竹園」の挑戦と変遷があった。明治時代の創業から現代まで、どのように時代の変化に対応してきたのだろうか。

「お茶屋というより抹茶ソフトクリーム屋だと思われていました」

若竹園は、大分市府内五番街商店街に位置する老舗のお茶屋。

平成2年の店舗改装をきっかけに、抹茶のソフトクリームを提供し始め、ほどなく「抹茶ソフトクリーム専門店」と見做されるようになった。

「一時期うちはお茶屋さんというより抹茶ソフト屋と思われていました」と当時を振り返る牧社長。抹茶ソフトクリームをきっかけに、若竹園は一躍市民の注目を集める存在となった。

バニラと合わさった時の抹茶の風味にこだわったソフトクリーム。小さな子どもでも食べやすい優しい味わい。

夏には「くず餅」と「お茶」のセットがおすすめ

若竹園は店舗の一部をカフェとして開放しており、季節に合わせたデザートや飲み物を提供している。

夏にはオリジナルのくず餅とお茶のセットがおすすめ。「嬉野のお茶を使った緑茶味と、自家焙煎のほうじ茶味のあんこがある」と語る佐藤店長の言葉通り、ここではお茶だけでなく、それを生かしたスイーツも楽しむことができるのが魅力だ。

季節が進むと秋にはほっこりできるようなパフェも提供される予定とのこと。

嬉野茶・ほうじ茶の葛餅は、各170円(税込)

まるで桜餅みたい!茶葉から淹れたお茶を楽しんでみたい人におすすすめの茶葉「香駿」

「おいしいお茶の淹れ方は、こまかい工夫はたくさんあるが、一番は良い葉っぱを使うこと」と語る佐藤店長は、日本茶インストラクターと紅茶コーディネーターの資格も持っている。

彼が勧める茶葉の一つ、「香駿」は、桜餅のような香りが特徴的な茶葉で、空気と触れて時間が経つ方が香りを感じやすい。茶葉から淹れたお茶を楽しんでみたい人に、ぜひ試してみてほしい一品だ。華やかに広がる香り高さを味わっている間、いつもよりちょっと豊かな時間を感じられる。

店長おすすめのお茶。左から、やまなみ(100g1000円)、大根占(80g1500円)、香駿(50g1000円)。

季節に合わせたスイーツやお茶を楽しむことができる若竹園は、時代と共に進化を続けてきた。地元の人々に長く愛され続ける理由は、お客様と時代を見つめ、最高のお茶の楽しみ方を提供し続ける想いにあるのだろう。是非、そのお茶とスイーツを味わいに訪れてみてほしい。

カフェも併設されている店舗

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