
大分のたこ焼きといえば、ここ! 地域に愛され40年、伝統と革新の味

Streets magazine 編集部
2024年2月7日
この道40年 大分のたこ焼きといえば「てったこ」
鉄板にあふれんばかりに流し込まれた生地を、カランカランと軽快な音を響かせながら、キリを使い綺麗に丸めていく。その技は見ていて美しく、まさに職人技だ。
大分駅の北口から中央通りに出てすぐの場所にあるたこ焼き屋さん『てったこ』。この場所で30年、大分の街とともに歴史を刻んできた。元々は、代表の清家哲也さんの出身地・佐伯市で誕生し、2024年には創業40周年を迎える。直営店は、ここ本店と別府店。その他、大分市内や佐伯市・臼杵市にもフランチャイズの店を数多く構える。
大分出身のスポーツ選手や芸能人にも愛され、時にてったこは「思い出の味」と紹介されることも。取材中も次々にお客さんが訪れ、清家さんはせっせと手を動かしていた。
ソースじゃなくて醤油 選べる豊富なメニューも嬉しい
てったこの特徴は、いくつもある。
まずは、外カリッ、中トロッな食感。外側にしっかり焼き目がついていて、アツアツをいただけばたまらない美味しさだ。イートインもできるので「ぜひ店内で出来立てを食べてほしい」と清家さんは話す。一方、「冷めても美味しい」という声も多く、手土産にするお客さんも多いのだとか。
そして、たこ焼の上にかけられているのが“ソースではなく醤油”という点もポイントだ。秘伝の甘辛い醤油ダレにマヨネーズ、県産の青のりをかけた『てったこ』はお店の定番メニューである。

定番メニューの『てったこ』700円
さらに驚くべき特徴は、メニューの豊富さ。たこ焼きの種類の多さもさることながら、ハーフ&ハーフにしたり、トッピングを選んだり・・・して出来る組み合わせは、なんと100種類以上!醤油ダレなので、バターや海苔、納豆にキムチ、明太子にしらすなど、「合う~!」と頬がほころぶ味がたくさんあり、お客さんも思い思いのお気に入りの味を楽しんでいるという。

店内にはメニューの看板がずらりと並ぶ
地域に愛され続ける店に
てったこファンは多く、お店には常連さんのほか、外国人観光客や女性一人のお客さんなども訪れるという。イートインできるスペースではお酒も提供していて、アツアツのたこ焼きをハフハフしながら一杯楽しんでいく人もいるそうだ。
たこ焼き一筋40年。清家さんは「大分といえばてったこ」を守り続けたいと優しく微笑み、また忙しく手を動かした。

代表の清家哲也さん まさに“たこ焼き職人”