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“応援の連鎖をこの場所から” 絶品からあげが味わえるお店は、熱いコンセプトにあふれた場所だった

“応援の連鎖をこの場所から” 絶品からあげが味わえるお店は、熱いコンセプトにあふれた場所だった

Streets magazine 編集部

Streets magazine 編集部

2024年2月2日

『12』に込められた想い 応援、がキーワードの空間

地元の人達から「からあげが美味しい」という評判を聞き訪れたのは、大分市府内町の『Sports & music cafe 12-twelve-』。

扉を開くと、一般的な飲食店の装いとは一味違う光景が目に入ってきた。壁一面に広がるのは、ユニフォーム・応援旗・サイン色紙など、Jリーグクラブ『大分トリニータ』に関するグッズの数々。マスコットキャラクターのニータンも、ところどころで愛らしい表情を浮かべている。

大分トリニータのグッズに彩られた店内

大分トリニータのグッズに彩られた店内

「店名の『12』という数字には、サポーターの背番号の『12』という意味があります。」そう教えてくれたのは、お店のオーナーの中村慎吾さんだ。実は中村さんは県内外で活躍するミュージシャンでもある。トリニータのCMソングを手掛けるなどチームとの縁も深く、トリニータを応援するお店にしたいというコンセプトのもと、このお店を立ち上げたそうだ。店内に設置された大きなディスプレイではパブリックビューイングも行っていて、サポーターはもちろん、スポーツ好きのお客さんも多く訪れるという。

『12』に込められた意味は、まだあった。

「ピアノの鍵盤は、ドレミファソラシ、と、黒鍵を合わせると『12』あります。ミュージシャンのことも応援する、という想いもあって。」

お店では月に1、2回、全国各地からミュージシャンが訪れ、ライブを行っているそうだ。

中村慎吾さん お店のオーナーでもあり、ミュージシャンでもある

様々な人を引き付ける、こだわりの味

スポーツ好きや、音楽好きが集う場所かというと、そうとも限らない。純粋にお店の味を求めて、お酒や料理を楽しみに来てくれる人も多いらしい。お目当てのひとつが、評判を呼んでいた“からあげ”だ。中村さんが“唐揚げの聖地・宇佐”に修業に行って学んだという、その味。二ンニクと生姜、秘伝のタレで味付けされていて、ニンニクを口に残しすぎずフワッと香るくらいの絶妙な塩梅にしているのが特徴だそうだ。小麦粉ではなく片栗粉のみを使ってグルテンフリーにしているのもポイントだ。

またランチに付く味噌汁にもこだわりがある。中村さんの地元・臼杵で有名な老舗「カニ醬油」の味噌を使用し、旬の野菜を取り入れる。

「1年は12か月。その時々の旬の味を楽しんでほしいという気持ちがあります。」なるほど、これも店名の『12』に込められた意味の1つなのだ。

地元民におすすめされたからあげ ニータンも食べたそうに見つめている

『豆乳キムチのお味噌汁』臼杵の有名な老舗「カニ醬油」の味噌を使用

このほか、鶏肉とニラを甘辛く味付けした『トリニータ丼』も人気。とりニラ、というところが由来の、県内の学校給食でも馴染みのあるメニューだ。

みんなをハッピーにできる場所に

お店の経営者とミュージシャンの2足のわらじをはく中村さん。大変でしょうと尋ねると、「1日は24時間もありますから!」と充実した笑顔で応えてくれた。

「スポーツと音楽が地域に根付いて、より身近な存在に感じてもらえるように。そして応援の連鎖をこの場所から作っていきたいんです。」と語り、今後は新店舗を出すという目標もあるらしい。

「お客さんや、このお店に携わってくれる人、みんながハッピーになってほしい。ここがいろんな人の居場所になるように、楽しんでもらえるように、これからも精進を重ねていくので、皆さんのお越しを心よりお待ちしています。」

バイタリティーあふれるオーナーの前向きな言葉に、なんだか元気をもらえた取材だった。

スポーツや音楽を身近に感じたり、応援の想いに触れたり、美味しい料理を味わえたりする。いろんな魅力が詰まった空間を、あなたも訪れてみてはいかがだろうか。

Sports & music cafe 12-twelve- トリニータカラーと12の数字があしらわれた看板が

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