あなたの知らない『豆腐』の姿がここにある!ヘルシー・美味しい・楽しいが詰まった、豆腐のカフェとは?
Streets magazine 編集部
2024年2月8日
『豆腐』がコンセプトの、“わざわざ”通いたくなるお店
大分市中央町、ガレリア竹町商店街の西口でひときわ目を引くスタイリッシュな建物・wazawazaビル。わざわざ通う「通い甲斐」を生み出したいというこのビルの1階にあるのが『soy cafe(ソイカフェ)』だ。豆腐のカフェという個性的なコンセプトを打ち出し、“わざわざ”通う客も多い人気店である。
「豆腐を使って新しいものを伝えていきたい、という思いが常にあります。」
そう話すのは、店長の加藤敏恵さん。出身は福岡県の豊前市で、"何となく親しみやすさがあり雰囲気が気に入った”という大分で、商売を始めることにしたそうだ。店名の『ソイ』=『大豆』は、自身のルーツそのもの。店で提供しているメニューの数々には、豆腐屋さんである実家の『久末食品』から仕入れた豆腐を使用している。その特徴は、つるんとした舌ざわりや、ほんのりとした甘みと濃厚な大豆の味。加藤さんは豆腐がもつ魅力と可能性を、料理という形で表現し続けている。
夜から昼へ、リニューアル 新たな挑戦
soy cafeの前身は、市内・都町の一角にあった『ビーンズカフェ』。名前を聞いて、ピンとくる人も多いだろう。夜の街で健康的なメニューにこだわるという先進的なスタイルで、女性を中心に14年に渡って支持されてきたお店だ。長年営業を続ける中で、加藤さんには“より料理に向き合いたい”という思いが芽生えたといい、2018年、昼の時間帯を中心としたカフェスタイルのsoy cafeへとリニューアル。新たな一歩を踏み出した。
加藤敏恵さん 優しい笑顔で、心と身体に優しい味を生み出す
「面白い、でもぶっ飛びすぎない」を狙った味
ヘルシーで美味しい食事を求めて多くの人が訪れるsoy cafeだが、好奇心をくすぐられるユニークなメニューも名物となっている。
湯葉の天津飯風や豆腐のお好み焼き、豆乳の冷や汁、豆腐シェイクなど、その種類はあげればきりが無いほど。イベントや祭りなどでは、厚揚げの唐揚げという一風変わった商品も提供したりして、好評だという。
「"ちょっと変わってるけど、変わりすぎてはいない” “面白い、でもぶっ飛び過ぎない”という微妙なライン、くすぐったいところを狙っています。満足していただきたい、というのが第一ですから。」
お客さんから「真似できそうと思って家で作ってみたけど、その味は出せなかった」と言われることもあるそうで、絶妙な匙加減が伝わっているみたいだと、加藤さんは笑った。
そしてもう一つ、ピックアップしたいメニューが『ヴィーガンランチ』。ヴィーガンとは、素材はもちろん調味料にも動物性のものを一切使えないという料理だ。肉や魚、乳製品、卵、かつお節、はちみつなど、使用できないものはベジタリアンよりも多い。ヴィーガンのスタッフがいたことがきっかけで誕生したメニューだったが、加藤さんいわく、美味しく作るのが「めっちゃ難しい」そう。開発は苦労の連続だったというが、その過程で“素材本来の味を最大限に引き出す”という料理の神髄を知れたと加藤さんは振り返り、完成した美味しさを多くの人に体験してみてほしいと話してくれた。
ヴィーガンランチ
驚き、発見、美味しさ 豆腐の魅力と可能性が詰まった場所
豆腐というシンプルな素材を主役にしているからこそ、新しい発見を楽しめるのがsoy cafeの醍醐味。メニューの開発にも余念がなく、このお店は、まだ見ぬ“豆腐の魅力”との出会いにあふれている。
「食べるという事、発見、驚き、心からの満足とかを、思いっきり楽しんでください。みなさんの活力となる食を提供し続けたいです。」
豆腐でみんなを驚かせたいという想いのもと、今日もわくわくするような新メニューが誕生しているかもしれない。