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今治の路地裏に国際色豊かな魚料理の隠れ家 ブラジル人夫婦が営む「Cafe warm」の魅力とは?

今治の路地裏に国際色豊かな魚料理の隠れ家 ブラジル人夫婦が営む「Cafe warm」の魅力とは?

#今治市内の美味しいグルメ特集

Streets magazine 編集部

Streets magazine 編集部

2024年10月8日

今治の路地裏に佇む、国際色豊かな魚料理の隠れ家「Cafe warm」。オーナー夫婦の温かなおもてなしと、新鮮な魚介類が織りなす至福の時間が待っている。

  

心温まるおもてなしの秘密:オーナー夫婦の出会いと情熱

2016年9月中旬、今治の商店街の一角に「Cafe warm」がオープン。新鮮な魚を使ったおいしい定食が人気のカフェで、ブラジル出身のアルメイダ メナヘム ベギンさんと森澤爽さん夫婦が営んでいる。

以前からホームパーティー好きで「おもてなしが好きだった」という爽さん。観光客が気軽に魚を食べられる店をさがしているのを知り、カフェを思いついたという。ふたりは、爽さんがワーキングホリデーで滞在していたアイルランドで出会い、今は爽さんの地元・今治で暮らしている。「ついてきちゃった」と爽さんは笑う。国際色豊かな2人が営むカフェは、地元の人々はもちろん、旅行者やサイクリストにも人気だ。

毎日変わる新鮮魚料理の魅力:市場から食卓へ、こだわりの一皿

店の看板メニューは、なんといっても新鮮な魚を使ったおいしい定食。毎朝、市場から仕入れた魚をその日のうちに提供する。定食は800円からと、リーズナブルな価格設定も魅力で、地元で働く人々にとって、気軽に立ち寄れる食堂として愛されている。

  

「Cafe warm」の2軒隣にある鮮魚店「魚研」が、実は爽さんの実家。定食の魚が新鮮でおいしいわけだ。魚研の仕入れ次第で毎日メニューは変わるという。

 

この日のメニューは「鯛のフライ トマトとオクラのジュレソース」「カンパチのフライ 自家製タルタルソース」「かますの塩焼き」「なごやふぐの唐揚げ」など。地元の人には家庭でするのはちょっと手間がかかるフライが人気だという。

メインの魚料理に加え、手作りの副菜、味噌汁がつくそうで、平日は近くで働いている人がさっと来てさっとランチしていくという。味噌汁は魚のアラを焼いて出しをとった自信の一杯だ。

紅茶と手作り内装のこだわり:古き良きものを大切にする心

店内に一歩足を踏み入れると、そこには温かみのある空間が広がる。古い家具や食器を再利用し、手作り感あふれる内装は、オーナー夫婦のこだわりが詰まっている。 もともと倉庫だった建物に自分たちで手を加えた店内には、近所の人や知り合いからもらって、磨き上げたテーブルや椅子、棚が並ぶ。インテリアのインドやタイの雑貨がかわいい。爽さんが旅行先などで集めてきたものだ。

爽さんは紅茶が好きで、海外から直接入手したものなどおいしい紅茶でティータイムも楽しめる。

ブラジル出身の夫が語る今治の魅力:異文化が交差する生活

ブラジル出身のメナヘムさんは、日本の治安の良さに驚いたという。「人が少ないし、自由にできる」と、今治での生活を気に入っている様子だ。2人の間には5歳の娘と1歳の息子がいて、家族で忙しくも充実した日々を送っている。オーナー夫婦の温かな人柄と、新鮮な魚料理。そして、国際色豊かな雰囲気で「Cafe warm」は今治の新たな魅力を作り出している。

 

店名の「warm」には暖かい場所にしたいという気持ちを込めた。漢字の「魚夢」は…魚研はじめ、近くに「魚」がつくお店が並んでいるから、だそう。遊び心も忘れない。5歳と1歳の2人の子供を育てながら、ふたりは観光客や地元の人に今日も美味しい魚を届けている。「Cafe warm」は地元の人々に愛され、旅行者の心に残る、そんな特別な場所になりつつあるようだ。

<公式Instagram> https://www.instagram.com/cafe_warm/

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