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忙しすぎて生まれた逸品!今治が誇るグルメ“焼豚玉子飯”の元祖「白楽天」

忙しすぎて生まれた逸品!今治が誇るグルメ“焼豚玉子飯”の元祖「白楽天」

#今治市内の美味しいグルメ特集

Streets magazine 編集部

Streets magazine 編集部

2024年10月7日

今治が誇るB級グルメ「焼豚玉子飯」。その発祥の店「白楽天 今治本店」はその味を求めて、県内外からたくさんの観光客が訪れる人気店である。

 

忙しい厨房から生まれた絶品メニュー

今治名物「焼豚玉子飯」は先代の勤めていた老舗中華料理店(廃業)のまかない飯から生まれたという。そのお店では食事の時間もない中、ラーメンの端材である焼豚とその煮汁を使ったまかない飯が即席で作られており、それこそが「焼豚玉子飯」のヒントとなる。

後に先代が独立、「白楽天」を開業する際、当時のまかない飯に先代独自の改良を加え、誕生したのが現在の「焼豚玉子飯」の始まり。

忙しい中でも美味しいものを食べたい!という思いが、このシンプルながらも奥深い料理を生み出した。

人気の焼豚玉子飯+唐揚げセット

濃厚で甘い秘伝のタレが生み出す深い味わい

白楽天の焼豚玉子飯の特徴は、何と言ってもそのタレにある。創業以来、ずっと継ぎ足しで作られてきたタレは濃厚で甘い。「多分いろんな既存の店より一番甘いです」と専務の関さんは語る。長年の歴史が生み出した、他では味わえない深い味わいが、今も多くの人々を魅了している。

もう一つのこだわりは、卵の焼き加減。中華鍋で強火で焼くことで、外はカリッと中はトロッとした半熟卵に仕上げている。この絶妙な焼き加減が、タレと相まって至福の一口を生み出す。「この玉子の焼き加減がポイントです」と関さんは強調する。

 

卵の外側は香ばしく焼き上げられ、中はとろりとした半熟状態。この絶妙なバランスが、タレとご飯、そして焼豚と見事に調和し、一口食べるごとに異なる食感と風味が楽しめる。卵のまろやかさとタレの濃厚さがご飯にしっかりと絡み、最後の一粒まであっという間に食べてしまうのだ。

 

観光客も虜にする行列ができる名店

名物・焼豚玉子飯の元祖であり、人気店ゆえ、白楽天の行列は日常風景となっている。平日でも6、7割が観光客、休日になると8、9割が観光客という盛況ぶり。「元祖というものは重要な立ち位置です」と関さんは語る。

白楽天今治本店は、いまや単なる食事処ではない。半世紀以上にわたって地域に根ざし、今治の味を守り続けてきた生きた歴史ともいえる。

 

しかし、人気店ゆえの課題もある。

「飲食ってあまりやりたい人おらんのですよ」と、関さんは業界の現状を憂いている。しかし、ただ現状を嘆くだけでは終わらない。メニューの簡略化や働きやすい環境作りなど、関さんは将来に向けた改革を進めている。「54年続けてきた店を今後も続かせるには、みんなが働きやすい環境でないと。」と語る関さんの言葉には、伝統を守りながらも時代に合わせて変化していく覚悟が感じられる。

白楽天今治本店でいただく一杯の焼豚玉子飯には、代々受け継がれてきた味と、未来へ向けた想いが詰まっている。今治を訪れたら、これを食べずに帰るのはもったいない。

<公式ホームページ> https://www.hakurakuten.net/

 

秘伝のタレを家庭でも

白楽天の焼豚玉子飯の味を家庭でも楽しんでいただけるよう、秘伝のタレはボトルで販売されている。自宅でも白楽天の味を再現することができる秘伝のタレは、焼豚玉子飯だけでなく、焼き飯にかけたり、卵かけご飯にかけても美味しいんだそう。家庭でも白楽天の味を楽しむことで、食卓が一層豊かになること間違いなし。お店に訪れた際は、秘伝のタレもお土産にぜひ。

 

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