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今治の隠れ家カフェで味わう至福のコーヒーと焼き菓子「Cafe & Bake NAKAMURAYA」

今治の隠れ家カフェで味わう至福のコーヒーと焼き菓子「Cafe & Bake NAKAMURAYA」

#今治市内の美味しいグルメ特集

Streets magazine 編集部

Streets magazine 編集部

2024年10月8日

コーヒーと焼き菓子の香りに包まれた、懐かしくも新しい空間。今治の中心商店街に佇む「Cafe & Bake NAKAMURAYA」は、バリスタの資格を持つ店主夫婦が営む、こだわりのカフェだ。

 

地元に根付くカフェ:中村夫妻の情熱とこだわり

店主の中村さんは、大学時代にバリスタの資格を取得。 故郷・今治に戻り、25歳で自身のカフェをオープンさせた。 2022年、かつて実家のかまぼこ店「中村屋」のあった建物に移転。

店主の中村さんご夫妻

「ここからは移動することはない」と店とともに歳を重ねていきたいと語る中村さんからは店を守る覚悟のようなものを感じる。 おじいちゃんおばあちゃんになってもお店と自分たちが合うようにと、 落ち着いた雰囲気の店内に仕上げた。移転したことで専用駐車場も用意できた。

お店の近くにある専用駐車場

遠くから訪れてくれるリピーターも増えているが、 地元の人においしいコーヒーとおいしい焼き菓子を楽しんでほしいと地元今治への想いも熱い。 焼き菓子が並ぶカウンターの奥からは7、80年前もからかまぼこ店で掲げていた看板が見守る。 移転の際には店名も「ナカムラコーヒー」改め「ナカムラヤ」とかまぼこ店の名を入れた。

 

ひとりゆっくりラテを味わうもよし、焼き菓子をテイクアウトして豪快に頬張るもよし。 ほっと一息つきたい人が足を運びたくなる癒しの場所を目指す。ブランチメニューも人気だ。

人気のブランチセット

プロフェッショナルの誇り:中村さんのエスプレッソへの情熱

中村さんのこだわりは、何と言ってもまずコーヒーだ。エスプレッソマシンを使い、その日の豆の状態や気温に合わせて調整を行う。「ひとつひとつの作業に意味がある」「いつも美味しいコーヒーを同じように出そうと思うと、やっぱりなかなか難しい」と語る姿からは、プロフェッショナルとしての誇りが滲む。 エスプレッソの抽出には、技術と経験が必要だ。中村さんは、毎朝豆の状態を確認し、最高の一杯を提供している。

ここでしか味わえない!Cafe & Bake NAKAMURAYAの絶品スイーツ

Cafe & Bake NAKAMURAYAでは、多彩なスイーツも楽しめる。 マフィンやケーキ、パイ、ベーグルなど、どれも丁寧に手作りしたスイーツが毎日10種類ほど並ぶ。 フランス菓子とは違ったアメリカ寄りの家庭的なお菓子だという。

冬にかけてはアップルパイがおススメだ。アップルパイのレジェンドと呼ばれる平野顕子さんからレッスンを受けたレシピで焼き上げる。 鍋で煮詰めたりんごをパイ生地で包むのではなく、生地の上に砂糖、シナモンなどをまぶした生のりんごをつめてそのまま焼くという。 アイスクリームとの相性は抜群。また、アメリカ南部発祥のハミングバードケーキも自慢の一品だ。シナモンのきいたバナナのはいったケーキで、ここでしか味わえないと訪れるファンも多い。外国の方にも喜ばれるそうだ。

そんなこだわりのスイーツだが、シナモンを少し抑えたり、小ぶりにしたりと地元の人、日本人の好みにより合うよう心遣いも忘れない。 焼き菓子のラインナップも季節で変わるので、訪れるたびに新しい発見があるにちがいない。

時間が止まる空間:Cafe & Bake NAKAMURAYAの落ち着いた店内

店内に一歩足を踏み入れると、まるで時間が止まったかのような静けさに包まれる。木の温もりを感じる内装で、かつてのかまぼこ屋時代の看板が飾られ、歴史と現代が融合した独特の雰囲気を醸し出している。

「一人で来てふらっと来てちょっと休んで帰れるような、そういう雰囲気として作りたかった」という中村夫妻の思いが、隅々まで行き届いている。飾られているドライフラワーも手作りだ。オシャレな店内、かわいいスイーツとつい写真を撮りたくなるが、リラックスできるよう少し暗めの照明にしているため、「写真映えするように撮るのは難しいかも」と笑う。

 

商店街に灯る明かり:Cafe & Bake NAKAMURAYA

2022年の移転オープンから3か月後、すぐ近くの今治港で月2回開催される「せとうちみなとマルシェ」がはじまった。鮮魚や野菜、フードのテントやキッチンカーが出店するもので多くの人でにぎわう。マルシェを訪れた人がシャッターを下ろした店が並ぶ商店街で静かに営業する「Cafe & Bake NAKAMURAYA」を見つけて立ち寄ってくれるという。

地元今治の人からも「こんなところに!!」と驚かれることも。 移転とほぼ同時に「せとうちみなとマルシェ」のはじまったことに運命的なものを感じる、と話してくれた。

 

「お気に入りの場所で食べてほしい」

ドリンクや焼き菓子はもちろんテイクアウトもできる。「丁寧に入れたり、作ったものをお気に入りの場所で楽しんでほしい」という中村夫妻。焼き菓子をテイクアウトすると、すべてハンバーガー袋に入れてくれるので、すぐに開いて、パクっとたべられるのもうれしい。ドリンクと焼き菓子を買って、お気にいりの場所で味わう…。港が近いので、乗る前に買ったり、ドライブ途中に立ち寄ったりとテイクアウトの人気も広がっている。

今後は、焼き菓子の卸やネット販売にも挑戦したいという。「Cafe & Bake NAKAMURAYA」は時代とともにかつての賑わいを失いつつあった商店街に希望の明かりを灯している。コーヒーと焼き菓子の香りに誘われ、ふらりと立ち寄ってみてはいかがだろうか。

<公式ホームページ> https://cafeandbake-nakamuraya.net/#:~:text=%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D%20Cafe

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